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【基礎刺し13】くるみのから(大)

今回は、くるみのから(大)です。

GWという長期の休みを利用し、今後のデータとして、
一気に刺すと何日で刺し終えるかをやってみました。
結果、賞味4日というところ。
綿のコングレス布の目が詰まっており案外硬くて、
終盤、針を持つ右手が、腱鞘炎になりそうでした。汗


左:全体像/右:流れ3、糸目入り豆1
201205040752002.jpg 201205040754000.jpg

下は単位模様、上は豆1。
201205040755000.jpg 201205040756000.jpg

-+-+-+-基本情報-+-+-+-
◆もどこ:くるみのから(大)
◆制作期間:2012/4~5
◆サイズ:
   布=48.5×26.5cm
   刺し部分=37.5×22cm
◆材料:
   布=綿コングレス(薄ピンク)
   糸=DMC 25番糸(グリーン<955>、水色<747>、白<3865>)
   ※すべて6本取りで使用
-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-



どこからどこまでが単位模様なのか、曖昧になる瞬間が面白いです。
これも、地と図の妙。

基礎刺しを続けていると、ここ最近、図案を見なくても勝手に手が動き、
ふと布上に、もどこが現れている状況が出てきました。
これを上達と言ってよいのでしょうか。(いえいえ、まだまだおこがましい。。)

ともあれ、柳 宗悦 著『民藝とは何か』 講談社学術文庫
に、こんな一節が。。

―※以下抜粋― p73
あるものは一日に何百となく作られます。
それも分業であるため、同じ形、同じ模様、同じ色への繰り返しなのです。
人はこの反復の単調を呪うでしょうが、
摂理はこのことに酬いとして技量への完成を与えます。
この完成は技巧をすら忘却せしめるのです。
人々は何を作り何を描くのかをすら忘れて手を動かしています。
そこにはもはや技術への躊躇(ためらい)がなく、意識への患いがないのです。
この繰り返しこそは、すべての凡人をして、熟達の域にまで高めしめる力なのです。
―※ここまで―


このあと柳は、量に対して作業の”速さ”についても言及しています。
取り立てて才能があるわけではないフツウの人々が、
量を繰り返しこなすことによって神業ともいえる技巧を手にすることができる。
しかもその間は苦しみを超え忘我の域。

圧倒的な量と速さがもたらす領域、興味深い!
私もその世界の一端を見てみたいと思うのです。




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2012.05.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | こぎん刺し【基礎刺し】

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プロフィール

un

Author:un
◆un(ウン)/松田順子:こぎん刺し作家
埼玉県熊谷市出身。東京藝大美術学部工芸科染織専攻卒業後、某企業にてWebサイト制作及び管理に携わる。
その傍ら、津軽こぎん刺しに魅せられ、2010年鎌田久子先生に師事。追って作家活動を開始。
現在は展示を中心に、多方面とのコラボレーションも画策中。

◆こぎん刺しとは
江戸時代中期~後期に青森県の津軽地方、現在の弘前市付近の農村で生まれた「刺し子」。
当時のこの地方の法律により、綿の着用を禁じられていた農民たちが、寒冷な土地でも栽培できる麻で布を織り、貴重な綿の糸で保温と補強のため、野良着に刺し子を施したのが始まり。東北の厳しい寒さの中で生まれた、女性の手仕事です。

Twitter
instagram:works / instagram:life

◇Books
Joint Works
きほんの伝統柄から作る こぎん刺しのおしゃれ小物

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un's Kogin/Junko Matsuda

◆What is Kogin-sashi?

Kogin is a kind of needlework which started in the Tsugaru region around Hirosaki City of Aomori prefecture in the mid-Edo period (around 1700).
According to the regional law, farmers weren't allowed to wear cotton clothes at that time. So, women embroidered on working clothes made of hemp with precious cotton strings to retain heat and to reinforce the cloth because hemp was cultivable even in cold areas.
This piece was made by a woman from a cold climate in northeastern Japan.

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